グリーン購入法適合の印刷用紙が増えました
2023年12月に環境省の「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(いわゆるグリーン購入法適合基準)が改定されました。
今回の最大の変更点は、従来の古紙パルプと森林認証パルプに加えて「持続可能性を目指した原料の調達方針に基づいて使用するパルプ」についての評価点が大幅に引き上げられたことにより、一般的な印刷用紙の一部銘柄がグリーン購入法適合となったことです。
ただし、例えば通常の上質紙であってもメーカーにより、また銘柄により、該当するものとしないものが混在しています。
具体的な該当銘柄については、製紙会社のホームページにリストが掲載されていますので、確認されることをお勧めします。
グリーン購入法は国、独立行政法人及び特殊法人の調達に関するものですから、地方自治体などは別の基準を用いることもあります。とはいえ、国の方針変更の背景として従来の基準では該当する用紙が入手困難であったことから、今後追随する可能性は十分にあります。入札案件の際には、仕様書をよく確認する必要があります。
一方で、エコマークについては、このタイミングで基準の変更はされていません。
「環境に配慮した用紙」のニーズは多様化しています。製紙会社もグリーン購入法適合銘柄に加えて再生紙銘柄や森林認証紙銘柄をラインナップしていますが、受注生産の場合もあります。具体的な銘柄の選定や入手方法については、ぜひ弊社営業にご相談ください。