再生上質紙が手に入りにくくなります

環境に優しい紙、と言えば「再生紙」を思い浮かべる方も多いことでしょう。

グリーン購入法によって、官庁では原則的に再生紙の利用が義務付けられています。

ところが、昨今は再生紙を生産する条件が大きく変わりました。

1.新聞発行部数の減少に伴い、国内での新聞古紙発生量が減っていること。

2.中国向け古紙輸出の引合が強まっていること。

結果として、日本国内で製紙メーカーが利用できる古紙が、生産オーダーに必要な量に満たないという現象が起きています。

その結果、製紙メーカー各社は「再生上質紙」の生産を縮小しています。

具体的には、日本製紙・中越パルプ工業は年明けの生産を最後に、生産見合わせとなります。

王子製紙は、来年1月以降、受注生産となります。

従って、2019年4月以降は、事前に準備したもの以外で再生上質紙を手に入れることが難しくなることが予想されます。

 

その後の銘柄改廃についてはこちら、2020年の状況についてはこちらをご覧ください。

Copyright © Tohoshigyo Corporation. All Rights Reserved.